梅原猛*1については、人間を一面だけで捉えちゃいかんなんてはいうものの、俺には「脳死に頑なに反対した人」というイメージが付きまとい、あまり好きではなかったのだが、最近、いいじいさんだなあ、もっと長生きして話を聞かせて欲しいなあ、と思うようになってきた。八百長問題のときに梅原先生が言ってたのだが、相撲は幕下上位から十両下位にかけてが一番面白いという。そこには関取（という名の給料が出る正社員）の座をめぐっての必死な攻防があるからだそうだ。
- 兄弟対決について
それで、いや、それでということもないんだが、何となく早くから大相撲を入れていました。北桜も豊桜も今場所は十両なんだなあ、寂しいなあ、と思っていたところで、カミさんに、部屋が違うってことは兄弟の対戦もあるのと聞かれた。確かに兄は北の湖部屋で弟は陸奥部屋だが、部屋は違っても兄弟は本割では対戦しません。だから露鵬vs白露山とかも優勝決定戦でない限りあり得ません。
http://www.sponichi.co.jp/sports/special/2005sumounagoya/KFullNormal20050628035.html
- 春秋園事件
春秋園事件って知ってる人が多いのか少ないのか全然分からないんだけど、俺って昔、趣味で相撲小説書いてたことがあって、春秋園事件をモデルにしたシーンを描こうとしたことがあった。昭和初期のこの出来事は、簡単に言うと相撲協会に不満を持った力士たちが大量脱退して新団体を作ったって事件なんだけど、当時は資料が無くてなかなか調べることができなかったんだよね。そこで当時はまっていたパソコン通信を駆使して、PC-VANとかニフティとかの相撲好きな人の集まりで大々的に情報を募集した。ところが予想に反して、全く反応が得られなかった。それが原因というわけでもないんだけど、俺はその後、画期的だと期待していたパソ通に次第に失望するようになり、電話線からパソコンを外した。90年代の中ごろに、これからはインターネットだという話を聞いても、なかなかとっつく気にはなれなかったことを思い出す。
ところが、今日ウィキペディアで春秋園事件を調べてみたら、あんたその頃生きていたんかい、見てたんかい、と問い詰めたくなるほど詳しく書いてあるんで、非常に驚いているところなんですよ。
春秋園事件 - Wikipedia
当時の番付まで出てるじゃん。すごいなあ、すごいよインターネット。と感激しながら、大相撲を見る14日目でした。
