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Don't Feed Wild Animals !

死への憧れ

動物の本質は本能的に生きるという衝動である
彼らには死という概念がない
だから飽くなき執念で生き続けようとする


ところが人間は自分がいつか死ぬということを知ってしまった
生きるということは欲求を満たすということだ
そして人間はさらなる要求や実現不可能な欲望を有してしまう
すなわち人間にとって生きるということの本質は葛藤である
人間にとって生とは苦痛を伴うものである


ならばそれを知ったとき、人間が自ら死を選んだとしても何の不思議もない
人間は死というものを知った日から
それを意識するしないにかかわらず
誰しも死にたいという願望と死への憧れを有しているに違いない


人間の人間らしい生への願望は
動物的な生への執着と死への憧れのはざまにあるのかもしれない