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Don't Feed Wild Animals !

タンチョウ、鳥インフル感染の危機 阿寒 餌場にオオハクチョウ

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/151325_all.html
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090307-OYT1T00768.htm
読売の方の見出しは「ツルセンター飛来のオオハクチョウ増加、鳥インフルを警戒」となっており、上記道新の大げさな見出しに比べると、こっちの方が正しいなと思った。まあ要するに、

  1. 各地でハクチョウへの餌付けが中止された。
  2. オオハクチョウがタンチョウの餌場に現れるようになった。
  3. 道内では昨年強毒性鳥インフルに感染したオオハクチョウが見つかっている。
  4. タンチョウに鳥インフルが集団発生するかも。

という思考過程である。予防策というか危機管理というものは、あらゆる事態を想定するのが前提だから、オオハクチョウを遠ざけるという策は当然だとは思うのだが、こと自然環境分野においては新聞記者というものは単純思考しかできないと私は思い込んでいるので、いや、まさかとは思うけど、「そもそもハクチョウへの餌付け中止が間違っている」とかいうようなことを言い出さないかと心配してしまうのである。私の新聞記者に対する不信感の背景には、野生動物に餌付けをするという行為を自然保護と勘違いし美談記事として仕上げる新聞記者が後を断たないという事実がある。私はオオハクチョウが自らこのような給仕場を探してやってくることに対して負い目にも似た不思議な感覚を覚える。彼らをそのようにしてしまったのも私たち人間だからである。