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ピッツバーグの「東京」と野茂英雄

先日NHKで放送されたジェロの密着ドキュメントは、前回放送されたのものと少し編集の仕方が異なるような気がしたが、ジェロ、母親、そして祖母という親子三代にまつわる感動的なストーリーに仕上がっていて、特にジェロの母親が何十年ぶりかで来日を果たし、幼馴染に自殺未遂の真相を泣きじゃくりながら告白するシーンでは、見るのが二度目であるにもかかわらず、またもや目に涙を浮かべてしまった。
話はけっこうマイナー路線に変わるけど、故郷ピッツバーグでジェロ親子が買い物をしていた日本食材の店「東京」は、95年ごろだったかな、僕も在米中に行ったことがあるので、ああまだあるのだなあと懐かしく見た。僕はクリーブランドに住んでいたのだけれど、クリーブランドにはそういう店は日本人の老夫婦が営む一軒しかなかったし、その店は真昼間からドンパチが始まってもおかしくないくらいの危険地域にあったものだから、どうやらピッツバーグに「東京」っていうセブンイレブンみたいな店(あくまでも日本のセブンイレブンという意味)があると聞いて、いてもたってもいられなくなって高速道路をぶっ飛ばして何時間かかけて行った。何を買ったかは覚えていないが、興奮しながらいろいろと買い込んだことは覚えている。ジェロの母校であるピッツバーグ大学の周りも走ったが、ゴシック建築の建物など、いかにも名門らしいたたずまいが印象に残っている。
ピッツバーグにはもう一度訪れたことがある。それはパイレーツ戦でドジャースの野茂が先発する日であった。クリーブランドの球団はアメリカンリーグだったので、ナショナルリーグの野茂を見るための近隣の都市といったら、シンシナティピッツバーグに限られた。大リーグはローテーションがはっきりしているので先発予定日を予想するのは簡単なことだった。当時の野茂は文字通り日本人のヒーロー(英雄)だったから、球場に行ってみると僕と同じような野茂目当ての日本人が大量にいてびっくりした。

そのときの野茂。背番号はおなじみの16。

日本にいたときの野茂はパリーグだったから、野茂のバッター姿は物珍しかった。それにしてもなんというバットの支え方。カメラマンも大多数が日本人だった。