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Don't Feed Wild Animals !

消えゆく名物、自然のままに 名古屋城のハクチョウ残り2羽

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009041802000251.html

名古屋城のお堀に住み着いているハクチョウが今年も産卵し、春の陽気の中で卵を抱いている。ただ、その数はわずか2羽。大学や自治体などに譲られたり、お堀の外に飛び立ったりして一時の十分の一に減った。もとは人が放ったハクチョウだが、名古屋城管理事務所は「このままではいなくなってしまうかもしれない。でも、人の手を加えないのが自然本来の姿」と静かに見守っている。(中略)飛んで逃げないように羽を切り、訪れた人が頻繁に餌をやっていた時期もあった。(中略)平成に入り、動物愛護の観点から羽を切るのをやめた。「ハクチョウが洗濯物にフンを落とした。お堀から飛んできたのでは」というクレームが寄せられたことも。数が減っているのは、死骸(しがい)が見当たらないことから、飛び立ったためと同事務所は推測している。(中略)「ずっと見ていれば情が移るけれど、時代が変わった。生物多様性の考えも広まり、できるだけ自然に任せたい」と佐藤さん。(中略)各地の城や城跡のお堀にはハクチョウがいるが、名古屋城とは違って逃げないように羽を切っている所もあり、飼育や繁殖に対する考えもさまざまだ。国宝松本城(長野県松本市)では9年前に滋賀県彦根市から譲り受けたつがいのハクチョウが繁殖し、現在6羽が住み着いている。羽を切って飼育しており、飛んで逃げ去ることはない。松本城管理事務所によると、1964年から飼育を開始。以前は自由に飛び回れるようにしていたところ、ハクチョウが街中で見つかって市民から苦情が寄せられたこともあり、現在では羽を切るようになったという。兵庫県明石市の明石城跡でもお堀にハクチョウが3羽いるが、逃げないように羽を切っている。「エサやりを楽しみにしているファンも多いため」(兵庫県園芸・公園協会)という。

「自然に任せる」というと聞こえはいいが、人の手で持ち込んだものを飛び立っていくのまで自然に任せるのを、それも「自然に任せる」でいいのかな。ただの無責任じゃないの。飼い鳥であったコブハクチョウは野生化している。外来種なんである。問題はあまり表面化してはいないけど、農作物への被害の報告もある。他のハクチョウと仲良くしている個体も多いけど、基本的には他種に威嚇攻撃する性格である。愛玩用に飼うのはいいけど、中途半端な放し飼いは避けてくれよ、というのが今のところの私の意見です。