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幻のキツツキ:ミユビゲラの生息確認 大雪山国立公園

http://mainichi.jp/select/science/news/20100729k0000m040145000c.html
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100729ddm041040054000c.html
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20100729hog00m040002000c.html

88年以降、目撃されず絶滅の恐れが出ていた幻のキツツキ、ミユビゲラが北海道大雪山国立公園内に生息していることが、民間の調査団体、北方森林鳥類調査室と岩手大農学部保全生物学研究室による共同調査で確認された。近く米国の専門誌に論文を投稿する。ミユビゲラは42年に北海道中央部で発見されて以降、9件の目撃情報しかなく生態はほとんど分かっていなかった。4年にわたる調査で、求愛などのために木などを突く特徴的なドラミングなどを撮影した調査室は「生息が確認された以上、一切の伐採を中断し詳しい調査と早急な生息環境の保全が必要だ」と訴える。本州と北海道でキツツキ類の学術調査をしてきた調査室は、06年に大雪山国立公園内でミユビゲラを初めて確認。以後、岩手大と共同で約1600ヘクタールを毎年調査してきた。その結果、十勝岳を含む公園南部に約200ヘクタールの生息域を三つ確認。雄が複数羽、生息していると推定され、縄張りを示したり採餌など生態の動画の撮影に国内で初めて成功した。行動範囲の解析を進めている。

これはバードウォッチャーとしては久々のビッグニュースではないだろうか。アカゲラに似ているが、オスの頭のてっぺんは赤ではなく黄色である。一度見てみたいものだが、ただ野鳥好きというだけの人間には一生無理な話だろう。厳しい自然条件の中、広大な範囲に渡って地道にフィールドワークを続けていらっしゃる研究者たちには本当に頭が下がる思いだ。