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Don't Feed Wild Animals !

鳥の見分け方と恐るべきパターン認識

なんか知らんけど鳥の名前が自動的にはてなキーワードリンクにならんなあ。どうしてだろう。→最初から「ちょっとした更新」にチェック入れてたからだった。

まあそんなことはどうでもいいのだけれど、僕はいまだに鳥を見分けるのが苦手だ。そんな僕でも、鳥見を始めてから何年か経つわけだから、何種類かの鳥は一目見ただけで分かる。

しかし僕の場合、ある鳥を見て、その鳥が◯◯という鳥だと確信するときというのは、「それがその鳥であるという根拠」が無い場合だ。

何をいってるのか分からないかもしれないが、たとえば眉斑がはっきりしているからとか、クチバシの長さが顔と比べてどうだからとか、風切羽の外縁があれよりも白いからとか、そんな細々した鑑別点は全く思い浮かべない。そういう細かい鑑別点を覚えるのが僕はほんと苦手だしめんどくさいのである。だから、確信するときというのは、ただ確信するときだとしか言えない。

逆に言えば、だから僕はいまだに鳥を見分けるのが苦手なんだと思う。

ベテランバーダーの人たちの知識にはほんとに恐れ入る。なんでそんな図鑑に載ってないことまで知ってるのとしばしば驚嘆する。そういう人は意外にたくさんいる。これはいわゆる秀才タイプである。

でも中には、秀才ではなくて天才という人もいる。僕が今までに出会って、この人には誰がどう逆立ちしたってかなわないだろうと思った人が二人ほどいる。

天才は、その鳥を見た瞬間に言い当てる。たとえば、それはコガラ、こっちのはハシブトガラとか、見た瞬間に断定する。どうして?と聞くと、だってそれはコガラだし、それはハシブトガラだから、と答える。そう答えてから、まあそれは尾羽根が角張ってるし、クチバシがちょっと太いし、合わせ目が白いし……などと、もちろん細かい鑑別点を次々と上げていくのだが、一瞬で断定したのだから、そういう細かい鑑別点が断定の決め手であったとは考えられない。それは後付の理由なのである。

何度も見てるうちに分かるようになる、と天才は言う。だが、何度も見てるうちに分かるようになるのは、あなたが天才だからじゃないかと、僕は思う。モネとピカソの絵を見分けるのに鑑別点が必要じゃないのと同じごとく、天才にとって細かい鑑別点の個別事項は実は重要ではないのだろう。これが人間の恐るべきパターン認識能力であり、その能力がずば抜けているのが天才なのだ。

じゃあ、ハトは人間よりも天才なのか? その話はまたいつか。


がぞーは昨日公園の奥深くの小川で見つけたオシドリ。昔はみんなが花見でジンギスカンやってた池に普通にいて、けっこう人なれもしてて、その近くの木で営巣してたんだけどな。いなくなった理由は、カラスの攻撃が激しくなったとかいろいろいわれているけど、真相はオシドリに聞いてみないと分からない。だけど、オシドリにはきっと「理由」という概念がない。