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「恋の季節」は冬に 雄が着飾るオナガガモ

「恋の季節」は冬に 雄が着飾るオナガガモ
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0501S_W4A100C1000000/
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安西さんの文章は、現段階の科学的研究では判明していない不思議についてのものが多い。

オナガガモの繁殖地はロシアやアラスカである。春に北上していく渡りの途中、生き別れや相方の死はないのだろうか。昼はタカやハヤブサ、夜ならばフクロウやキツネなど、天敵は少なくないし、寒波や強風など悪天候もある。繁殖地まで2羽とも無事にたどりつける保証はない。ジョウビタキツグミなどの小鳥のように、繁殖地に到着してから求愛すればよいのではないか、とつい思ってしまう。

うーむ、たしかに。どうしてわざわざ危険をおかすのだろう。しかし、当然のことながら答えはない。いや、今のところ答えがないのはしかたないとしても、それならば、こんな可能性がある、みたいな仮説ぐらい提示してくれてもいいのに、と思う。安西さんの文章は疑問を提示したまま、何も言わずに次の話題に移ることが多いように思う。ややストレスが溜まる。

オナガガモは50年前に観察を始めた当時の井の頭公園の池にはほとんどいなかった。餌を与える人が増えてから飛来数が増えたように思う。近年は池の水質悪化もあって、餌をあげないように呼びかけられており、オナガガモは減ってきた。人による給餌とオナガガモの増減には関係がありそうだ。同じ池にいるマガモカルガモの方が体は大きいのだが、首の長さでオナガガモが有利なのかもしれない。人が与える餌は水面で首を伸ばして得ることができるからだ。

と文句をいったところで、ここでは仮説を提示してくれている。いや、だけど僕はなるほどなーとは思わないぞ。水面での首の長さなんか関係ないと思う。僕が見てきた限り、人間がエサをやるところには必ずオナガガモの姿がある。そして奴等は水面なんかじゃ飽きたらず、堂々と陸にあがってきて人間に寄ってくる。そのずーずーしさといったら、カルガモマガモの比じゃない。だから、単にその種に備わっている警戒心の違いなんではないか?と僕は思うのだけど、ま、著名な専門家を相手にしてのド素人の意見だからね。