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逃走ハクチョウ、連れ戻し羽切り飛べないように

逃走ハクチョウ、連れ戻し羽切り飛べないように
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140216-OYT1T00105.htm
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 ラムサール条約の登録湿地として知られる鹿児島県薩摩川内市の藺牟田池で餌付けされ、観光客に親しまれてきたコブハクチョウの多くが姿を消していることが分かった。
 逃げ出したと見られる。外来種であるため生態系への影響を懸念する声もあり、市は新年度一般会計当初予算案に捜索費約300万円を計上する方針を固めた。発見できた場合、連れ戻し、逃げないよう管理していく計画だ。
 コブハクチョウバイカル湖東部やモンゴルに生息する渡り鳥だが、日本まで飛来することはない。藺牟田池では1975年頃以降、合併前の旧祁答院町が観光振興を目的に人工的に持ち込んで餌付けを開始。自然繁殖して毎年30~50羽で推移してきた。
 ところが、2012年秋、突然、約30羽いたコブハクチョウの7割が姿を消した。このうち7羽は約13~17キロ離れたさつま町内の川内川中流域3か所で確認された。このほか、19キロ離れた川内川下流域などでも目撃情報が寄せられたが、ほとんどが行方不明になり、池にとどまっているのは現在、7羽だけだ。
 こうした状況に対し、「日本野鳥の会鹿児島」(手塚理一郎代表)は昨年3月、「生態系に影響する可能性がある」として市に早期捕獲を要望。市も放置することはできないと判断し、捜索と捕獲に乗り出すことにした。
 具体的には、専門業者に委託して逃げた鳥が居着いている場所を把握し、捕獲する。その後は池近くに設ける飼育エリアで風切羽を切って飛べないようにし、環境に慣れた段階で再び、観賞用として池に放すという。
 市の対応について、日本野鳥の会鹿児島の手塚代表(64)は「要望が聞き入れられ、大変ありがたい。野鳥の会の調査では伊佐市姶良市でも見つかっており、かなり広範囲に分散している。早く捕獲して適切に管理してほしい」と話している。

すばらしい! 多くのコブハクチョウが各地で半野生化し、野生なんだかペットなんだかよく分からない状態におかれている現状ですが、これはコブハクチョウを正式に「飼い鳥」であると認定して、責任を持って管理していこうという取り組みです。自治体がここまで逃げ出した鳥にまで責任をはっきりさせるのは、僕の知る限り初めてです。
私がこのブログで訴えてきたことなど雀の涙ほどではありますが、少しでもこのような動きを見つけると嬉しくなります。