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子育てカラスの威嚇注意 自治体対策、巣の撤去から見守りへ

子育てカラスの威嚇注意 自治体対策、巣の撤去から見守りへ
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/sapporo/1-0415949.html
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カラスの幼鳥が今年も巣立ちの時期を迎えている。石狩管内の公園や街路樹でも飛行訓練を重ね、次々飛び立っていく。この時期に注意したいのが、幼鳥を守ろうと、過敏になっている親鳥の人間への威嚇攻撃だ。自治体や専門家は、被害を避ける手だてを周知し、巣立ちを温かく見守るよう呼び掛けている。

札幌ではどうやら、やみくもに巣を撤去するのではなく、威嚇されないよう注意を呼びかける方向になってきているようだ。おそらく、札幌カラス研究会の中村さんや東海大札幌の竹中先生らの尽力によるものなのだろう。冷静に考えれば、巣の撤去で数が減ったりおとなしくなったりするわけはないのだ。巣が無くなることで縄張りが消失し、フローターと呼ばれるわりと悪質な縄張りを持たないカラスが流入してくる可能性もある。札幌市もだんだんそのあたりを分かってきたのではないだろうか。てゆーか、巣の撤去なんて誰もやりたくない仕事なんだから、意味ないといわれたら喜んでやめるんだろうけど。まあそのせいか、札幌のカラスは、東京などと比べるとわりとおとなしいとも言われているようだ。
だがしかし、一般の理解はなかなか得にくい。実は先日、マンションの住民の声が大きくなり、近くの巣を撤去してもらった(私、運悪く理事長だったもんで)。もちろん、敷地の所有者と交渉して、市に撤去の許可をもらって、業者に頼んでと、いろいろな手続きを経て撤去された。巣立ったあとだったので、作業はわりとスムーズに済んだのだが、巣立ったあとなんだったら、なおさら意味ない、とも言える。個人的には、数年前にこの敷地のカラスの古巣にチゴハヤブサが営巣したことがあったので(チゴハヤブサはカラスの古巣に営巣する)、内心は残しておいてほしかったのだが、立場上そんなこと口にできない状況であった。巣の撤去なんて簡単な作業だと思っているのかもしれないが、労多くして実はあんまり意味ないってこと、もっと知れ渡ってほしいものである。