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文芸春秋3月号

やむにやまれぬ事情があって10年ぐらい前に数年間むさぼるように読んでた時期があったのだけれど、すごい久しぶりに買った。やっとだいたい目を通した。一番印象に残ったのはジャンピエール・サガフツさんの「ルワンダの悪夢」という手記だった。分厚い文芸春秋のたった1ページほどだけど、どれもこれも中途半端な他の記事を圧倒している。
一番辛かったのは「ひとり日和」だった。石原慎太郎がべた褒めしているのがさっぱり分からない。「私の好きな東京都庁が見えない」とかいう一文が気にいったんじゃないの。東京とか横浜とか行ったらさ、電車の駅に依存して町ができてるのを新鮮に感じる。東京から来た友達たちが、お互いの住んでる場所を路線や駅で表現するのが奇異に感じる。だって俺は北海道で生まれ育った俺だ。東京に住んだことのない俺には、石原とか村上とかそういう都会の人に、駅の描写が優れているとか言われてもさっぱり理解できない。