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Don't Feed Wild Animals !

八代の放鳥ヅル1羽、出水に

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200801050017.html
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008010400754
http://www.chunichi.co.jp/s/chuspo/article/2008010501000045.html
http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=8503

これも何とも複雑な気持ちになるニュースですね。ご存じのようにナベヅルの越冬地は鹿児島県出水市に集中しており、これを分散化させる努力が各地で行われています。本州では山口県周南市八代が唯一の越冬地と言われていますが、ここで越冬する個体を増やそうと、昨年3月に出水市から3羽を輸送して八代で放鳥したんですね。次の冬には放鳥した場所に戻ってくるだろうと期待したわけです。で、3羽のうち2羽には発信機が取り付けられたのですが、早々に日本海で消息を絶ってしまった。3羽は全滅、この計画は失敗と判断されたわけです。ところが昨年末、赤と黄の足環をつけた残りの1羽が出水市で越冬していることが分かったんですね。ま、生きてて良かったと思う反面、「移送して放鳥しても無駄」と、この計画の失敗にダメを押し、そもそもこの計画を根源から否定する結果でもあるわけで、関係者の心境は複雑なんではないかとお察し申し上げる次第です。

  • 追記

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_08010504.htm
http://www.asahi.com/national/update/0104/SEB200801040010.html

八代に帰ってきてほしかったが、無事に渡れたのなら八代に戻って来られる。放鳥事業の次につながる

でもかなり前向きにとらえているようです。