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続・真の善意

前回の一本の葱の話(id:sueme:20080224:p10)は、もちろんグルーシェニカのセリフからとった。元はロシアの民話でドストエフスキーは農婦から聞いたそうである。「カラマーゾフの兄弟」では、一本の葱しか与えていないと自分を責めるグルーシェニカを、一本でも葱を与えたじゃないかとアリョーシャがなぐさめる。そのアリョーシャも、君は葱を一本与えましたねとゾシマ長老に褒められる。つまり、この小説の中で一本の葱は評価されているように思う。でも前回の私は、グルーシェニカと同様、一本の葱を否定的な意味で使った。
いや、私が言いたいことは、もちろん葱の本数なんかではない。
「本当の善意による行いとは、それを行えば行うほど苦しくなるものだ」
そうだとすれば、今、自分は役に立たない人間でありこの世にいなくてもよい存在だと思い悩んでいるあなたこそ、真の善人なのです!
私も何も役に立たない人間です。あなたの力にはなれません。
でも、私は思い悩めるあなたの味方です。
あなたを心から応援します。くよくよと思い悩んでいる人、バンザイ!