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ウルトラマンA

ウルトラマンAの南夕子役である星光子さんとその娘さんのブログが話題になっていたようだ。南夕子の突然の降板は、男(北斗)と女(南)が合体するという設定が性的で子どもにふさわしくないというのが理由だと記憶していたのだが、それは都市伝説だったのだろうか。でも現に子どもだった僕らは「北斗と南〜チュッチュッ」と歌って「やらしい〜」とか騒いでいた記憶がある。大人になった今思えば、2人が協力して変身するという設定は、ウルトラシリーズの新しい方向性として画期的だったのになあと思う。
子どもの僕は、たしかに最初は、南夕子は美人じゃないという理由で嫌いだった。でも母親がかわいいじゃないと言ったので、そう言われるとだんだんかわいく思えてきた。子どもの価値観なんてそんなものだ。そして回を重ねるごとに、だんだんと南夕子が好きになっていった。視聴率の低迷も一因であったそうだが、もう少し辛抱強く続けていれば、また評価も変わったのかもしれない。惜しいけれども、それは今だから惜しいと思えることだ。結局、突然南は月に帰ることになった。
星光子さん自身にとっても突然の降板命令で、深く傷ついた出来事として封印していたということを、今初めて知った。当時子どもであったとはいえ、美人じゃないなどとけなしたり、下品なギャグではしゃいだりしたことをすごく後悔するはめになった。今の僕は星さんに対する申し訳ない気持ちでいっぱいである。でも、最後の出演となった月に帰るシーン、あのときの南夕子はまるでかぐや姫のように輝いていてとても美しく、同時にとても悲しく、また僕自身もとても寂しくて残念に思ったことは、今でもはっきりと覚えている。*1

*1:正確には最後ではなく、第38話と最終話に再登場しているそうであるが、僕はほとんど覚えていない。