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Don't Feed Wild Animals !

羽にいたずら、カモメ飛べず 苫前で保護

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/244447.html

羽にいたずらをされたオオセグロカモメが留萌管内苫前町の公園で見つかり、北海道海鳥センター(同管内羽幌町)に保護された。同センターは「人間による悪質ないたずら」と話している。カモメは、とままえ夕陽ケ丘未来港公園で1日、見つかった。成鳥で左右の羽を背後で交差させられ、自力では外せずに飛べない状態だった。周辺の住民などによると2週間ほど前から、飛べずに公園の草地を歩き回る姿が目撃されていた。カモメは羽を傷めており、現在は同センター内で治療している。同センターによると、4月にも隣町の羽幌港でビニールテープでくちばしを縛られたカモメや、くちばしをもがれたカモメが見つかっている。同センターは「人が与えるエサなどに慣れ、警戒心がなくなって簡単に捕まり、いたずらされたのではないか。虐待行為で、絶対にやめてほしい」と呼び掛けている。

これはなんだか胸が重たくなるニュースだ。それはただ、野生動物にこんなかわいそうなことするなんて、という単純な怒りではないんです。
オオセグロカモメは近年、生ごみや漁市場の残り物なんかで数を増やし、厄介者になりつつあります。カラスを駆除してる自治体もありますし、オオセグロカモメもそのうち駆除の対象と考えらてもおかしくはありません。そんな奴らだからこそ気持ちが重いんです。
そんな奴らだから痛めつけてもオッケーと考えたのか。
ぼくは日本鳥類最強の部類に入るはずのオオセグロカモメが、なんでいとも簡単にこんな虐待を許してしまったのか不思議でならないのですが、餌付けで人間を警戒しなくなったという説明に、まあそうかなと思います。
以前、コクチョウやコブハクチョウが未成年たちに虐待された事件がありましたが、あれも中途半端な餌付けで鳥が警戒しなくなったのが原因です。
飼うなら責任をもって飼う、野生なら野生として近づかない触れ合わない。
野生に間違った癒され方をされてはいけません。
ぼくらが原因で数が増え、
増えたのでぼくらに厄介がられ、
餌付けのせいでぼくらを警戒しなくなり、
あげくの果てにぼくらに虐待され、
そのうちぼくらに駆除されるかもしれない、
それがオオセグロカモメ