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Don't Feed Wild Animals !

無名の虫たち

寒くてぱっとしない連休となった。北部では雪も降っている模様。しかし、かろうじて春とはいえる。まわりの虫たちもいくらか活動を始めている。でも、そういう気の早い虫たちは、往々にして名前が分からない。基本的に種が同定できなければ写真をアップしないことにしているのだが、今日は掟を破ることとする。どうしても名前が分からない場合は、自分でつけちゃうこととする。


先月私の仕事場の窓に来たシーズン初蛾である。やはり蛾は蝶よりもかなり難しい。ひとつは圧倒的に種類が多いこと。どんな種類(目や科)があるか知るだけで大変だ。次に、もしそれを覚えたとしても、蛾の分類というものは、すぐイメージが湧くようにはできていない。蝶なら名前は分からなくとも、アゲハの仲間かシジミの仲間か、そのぐらいのことはピーンとくる。ところが蛾ときたら全然そうはいかない。たとえばシャクガの仲間というのは、幼虫はみんなシャクトリムシみたいだからピーンとくるかもしれないが、成虫は意外にバリエーションが多く、これが同じ仲間かと驚くものもいる。もちろん私の経験不足ゆえなのだけれども、蛾をみてパッと何の仲間か分かるレベルには、私は到底到達していないのだ。
素人なりに調べたところでは、ヤガ科の仲間かなという気がする。きっとよくある蛾なのだろう。ホソナガヨクアルハイチャガとでもしておこう。


今シーズン初めてちらちらと舞う蝶を見た。よくあるモンシロかなと思ったけど、モンシロにしては紋が薄くてかなり小さく感じた。だけど、きっと今春初の春型モンシロチョウということでいいのだろう。個人的にはコウスモンシロチョウとでも命名したいところ。


公園のベンチにいたハエトリグモ。ハエトリグモもウデブトハエトリとか、ふざけた名前がたくさんある。このクモもちょっとウェブで調べてみたけど、よく分からないし、どうせよくあるクモだと思うので、勝手にホシガキハエトリと命名した。なんとなく干し柿に見えたので。


今シーズン初の毛虫。地面をのそのそと移動していた。本気で調べたわけではないけれど、たぶんよくいるヒトリガの幼虫ではないかと思う。一人で黙々と移動していた。私と同じように、やはり一人が好きなのだろうか。


1cmぐらいとかなり小型だが、形態からカメムシ目ではないかと思った。サシガメの仲間かなと思ったのだけれど、ちょっと調べた限りでは分からなかった。とっても地味。地味過ぎて臭くなさそう。コジミハイイロサシガメ。適当に命名した。


これもなんかよくあるハエかアブの仲間だろうなあと思って撮った。この時期の昆虫は出てくるだけで新鮮に感じるので、なんでもかんでもやみくもに撮影してしまう。いろいろ調べたけれど、意外に難しかった。たぶんケバエの仲間で、Bibio gracilipalpusではないかと思う。羽に黒い紋があって、なんかハエにしては気取った感じだったので、クロモンホソナガキドリバエと命名した。