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渡りをするチョウが迷わない理由は?

渡りをするチョウが迷わない理由は?
http://mainichi.jp/feature/nationalgeo/archive/2014/06/25/ngeo20140625002.html
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黒とオレンジの模様が目を引くオオカバマダラは、秋になると南下を始め、メキシコ中部の越冬地を目指す。渡りのコースから外れないよう太陽を利用するが、なぜか曇りの日も方向を間違えることはない。その謎がようやく解明された。オオカバマダラは、補助的なナビゲーションシステムとして地球の磁場を利用しているようだ。

それはけっこう前から言われていたので今さら驚きはない。CRYsで磁気を感知しているらしい。本当か?だが、磁場が影響しているのは間違いないだろう。

さて、問題はここからだ。

北アメリカからの南下は一世代で、つまり同一個体で行われるわけだけれども、僕が最も不思議に感じているのは、そこに至る前、つまりメキシコから北アメリカへの北上が数世代に渡って行われる、ということだ。

つまり基本的にメキシコで生まれたオオカバマダラは磁気を感じて「北上する」遺伝子を受け継いでいくと考えられる。

ところが、北アメリカの真ん中へんで生まれた何代目かのオオカバマダラは、突然「南下する」という遺伝子を発現するわけだ。するわけでしょ? この劇的な転換が遺伝子レベルでどう制御されているのか、そこが僕の最大の関心事なのだけれども、門外漢の的外れの興味だろうか?