http://sankei.jp.msn.com/science/science/090212/scn0902120810000-n1.htm
で、コブハクチョウが野生化した外来種であることを珍しくはっきりと書いた記事です。といっても中日新聞で「身近なエイリアン」を連載していた外来種に詳しい動物ライターの方が書かれたものですが。
野生化の始まりは、北海道の大沼国定公園で半ば家禽(かきん)化されていたコブハクが自然繁殖し、数が急増したため餌不足になってウトナイ湖や洞爺湖へ移ったことだ。ウトナイ湖は水深が浅くて餌の水草に恵まれているが、いてつく寒さになると水草が思うように取れなくなる。コブハクは立ち寄った他のハクチョウに追従し、温暖な地を目指して飛び立った。まさに渡りの本能がよみがえったのだろう。
コクチョウ、コブハクチョウは数がそれほど多くないためか、ガビチョウやソウシチョウなんかに比べると、あまり在来種への影響なんかが語られていませんが、どうなんでしょう。スイスじゃたった10羽で議論になっているのに。昨年は同じ茨城県の千波湖での惨殺が話題になりましたが、あのときは、野生なのか家禽なのかはっきりしない中途半端な管理がそもそも悪いのだと思ったのですが。