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ディスカバリー

高校の時はアルバムを何枚も買うなんてことはできなかったし、レンタル屋なんちゅうのもなかったから、同級生の間で俺はこれを買うからお前はあっちを買えっていうぐあいに分担を決めて、それで貸し借りしあってカセットに録音して楽しんだものだ。俺は元々プログレ系好きだったし、ELOは大好きだったんだが、しかしこのELOの大ヒットアルバムは自分では買わなかったんだな。そうだ、須藤君に買ってもらったんだ。須藤君今なにしてるかなー。その時俺は代わりに何を買って須藤君に貸したんだろう。思い出せないなー。
で、たぶん君たちの中にはドラマ電車男の主題歌を聴いて、へーいい曲だねと思って、または、懐かしいと思ってタイムなんかを買っちゃったりした人も多いと思うんだけど、そう、それで俺も買ったんだけど、あの高校生の時の俺はどうしてディスカバリーを買わなかったんだろう、ということが気になってしまって、ついでに買ってきて聴きなおしているわけです。
まあ、全曲シングルカット可能な珠玉のポップアルバムみたいな評価なんだろうけど、まさにそのとおりで楽しく聴いてるわけなんだけど、きっとあの頃の尖った俺は、ストリングスからシンセロックへの移行の臭いが許せなかったんだろうなあ、と思った。昔の俺はELOが好きなのであって、ジェフ・リンが好きなわけじゃなかったのだろう。どっかのブログの受売りなんだけど。