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Don't Feed Wild Animals !

ライチョウ 絶滅させないために

http://www.shinmai.co.jp/news/20071224/KT071222ETI090003000022.htm

中村浩志・信大教育学部教授らが長年の調査結果を基に、全国の生息個体数を推定した。この20年余の間に4割以上減り、かつての3000羽弱が1600羽台にまで落ち込んでいる。減少割合が大きいのは南アルプスで、6割減。特に北部では、1981年の調査より8割近くも減っている。最大の生息地北アルプスでも、4割減である。

低山帯にくらすシカなどが高山帯に進出したのは、数が増えたことが大きい。里山に進出してトラブルを起こし、駆除から逃れるためもあり高山帯に上ったと考えられる。対症療法がまず必要だ。天敵から守る工夫をしたい。ライチョウを襲って食うキツネを、有害鳥獣駆除で減らすことはその一つだ。シカなどを低山帯に押し戻すことも、雷鳥の餌確保のために欠かせない。天敵やシカなどが、本来の生息地・低山帯の奥山に生息できる環境を取り戻したい。植林された針葉樹林から徐々に本来の広葉樹林に戻すなどだ。根本療法である。

人間が追いやったシカをまた呼び戻せと?キツネを駆除しろと?ライチョウを救うために?そりゃライチョウ減少の第一の原因を考えればそうなるんだろうけど、木を見て森を見ずでなんだか支離滅裂な感じがする。今ライチョウにとってもっとも深刻なのは、生息域の分断化が進んでいることではないだろうか。まずその辺を考えていかないといかん気がするのだが。