SuemeSublog

Don't Feed Wild Animals !

家族?で越冬 コハクチョウ  多摩川に8羽

家族?で越冬 コハクチョウ  多摩川に8羽
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20140207/CK2014020702000150.html
f:id:sueme:20140209193344j:plain

八羽が羽休めをしているのは、JR・小田急登戸駅近くの多摩川。水草をはんだり、羽繕いをしたり。数羽は灰白色の幼羽が残っている。山崎さんによると、数年前にオオハクチョウ五羽が越冬したが、コハクチョウの飛来は記憶にないという。越冬地の北日本が厳しい寒波に見舞われているため、南下してきたとみる山崎さんは「むやみに近づいたりせず、遠くからそっと見守ってほしい」と話している。

多摩川という名前ぐらいは知っていますが、全く土地勘がないのでどういうところ、たとえば普段から人通りがあったりする場所なのかどうか、全く想像つきません。これってまだいるんでしょうか? というのは、これからの野鳥のニュースは、飛び去ったのを確認してから「来てましたよ」って報道するのを基本にして欲しいと、常々僕は願っているからです。

せっかくの山崎さんの「むやみに近づいたりせず、遠くからそっと見守ってほしい」という願いですが、このように写真入りで、しかも細かく場所を特定して報道してしまえば、むやみに近づいたりエサをやったりする人たちが出てくるのは目に見えているでしょう。みんながみんな野鳥のことについて詳しいわけではありませんからね。当然そうなりますよ。つまり新聞は、「むやみに近づいたりせず、遠くからそっと見守りましょう」と人に言わせておいて、実はまったく逆のことをしているといえます。大げさかもしれませんが、無自覚の罪を犯しているんですね。まあ野鳥みたいなどうでもいい話だから別にいいのですが、話を一般化すると、こういった正義を気どっておきながら無自覚のうちに間違いを犯してしまうというのが、マスコミにとって最も気をつけるべきこと、じゃないのかな。

いや、まあ別にどうでもよかったですね。そんなことよりも、多摩川ではオオハクチョウは来たことあるけどコハクチョウは珍しいって話が興味深かったです。だいたいオオハクチョウコハクチョウを区別しない新聞記事もありますからね。そこんところは褒めておきます。

一般的にいってコハクチョウの方が環境に適応するというか、僕は日本海側のことしか分かりませんが、日本海側だとかなり南の方まで、中国あたりまで南下するんですね。ところがオオハクチョウはなかなか南に来ません。もちろん中には中国地方まで行くのもわずかにいるみたいですが、日本海側だと富山県あたりまでしか来ないんです。僕は石川県金沢市に住んでいたのでほんとに実感したんですが、石川県ではまずオオハクチョウを見ることがなかったのに、高速で1時間ちょっと東に進んで富山市の手前の田尻湖というところに行くと、ここにはオオハクチョウがたくさん来るんです。ですから僕は、たぶんここが日本海側の境界だと、自分なりに実感したわけです。でも渡りのルートもいろいろあるようだし、内陸や太平洋側の話となるともっと複雑なのかもしれません。