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横綱の休場

すでに各方面で言われてることかもしれませんが。
大鵬は途中休場も含めて昭和42年九州場所から5場所連続休場したが、3場所連続全休のあとに出場した昭和43年秋場所に優勝で復活しています。そしてその後も度重なる休場をはさんで5回も優勝しています。
輪島は昭和50年春場所から3場所連続休場し、その後も精彩を欠きましたが、翌51年春場所に9場所ぶりの優勝を果たし、その後昭和55年までに6回も優勝しています。
北の湖は昭和57年九州場所からなんと6場所連続休場しましたが、昭和59年夏場所に14場所ぶりの優勝を全勝で飾っています(もっともこの24回目の優勝が最後の優勝ではありますが)。
以上のように、大横綱はいずれも長期の休場を余儀なくされながらも再び優勝を争うまでに復活しています。これは横綱が横綱であるゆえに土俵上での悪成績を残せないことに起因しています。怪我や調子の悪いときには休場という選択を取らざるを得ないのです。
そしてあの頃は、再び横綱らしい相撲を見せて欲しいから怪我がしっかり治るまで待つという根気も、まだ世間にはあったと記憶しています。左肘が完治していないながらも、たった3場所の休場で出場せざるを得なかった世間の雰囲気、そして今場所がダメならもう引退という世間の気の短さは、いったいどうしたことかと思うこの頃です。