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絶滅危惧の野鳥、6種42羽死ぬ 風力発電衝突で

絶滅危惧の野鳥、6種42羽死ぬ 風力発電衝突で
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG20HCA_Q5A120C1CR8000/

風力発電所の風車に衝突する「バードストライク」が原因で死んだ野鳥が、2001年から昨年3月までに国内で確認されただけでも計約300羽に上り、このうち天然記念物オジロワシなど絶滅危惧種は6種計42羽だったことが「日本野鳥の会」自然保護室の浦達也さんの研究で分かった。

原発反対再生可能エネルギーまんせーな雰囲気の中で、バードストライク問題を掲げても鳥ヲタがなんか騒いでるぐらいにしか思われないことを心配しないでもない。

再生可能エネルギーは確かにメリットが多いのだけれど、一般的に素人は無意識のうちに電気はためておけるものと認識しているところがあるのではないか。だから不安定供給、過剰電力の問題が今ひとつ浸透しない。風力はコストパフォーマンスのよいことが売りになっているけれども、点検補修コストの法的助成、送電網の問題など、意外と複雑な問題が山積しており、そのすべてを素人が理解するのは無理のようだ。

ということだから、やはり愛鳥家の立場としては生態系への影響を訴えていくべきだし、周辺住民の立場としては低周波による健康被害を訴えていくのが、進むべき道なのではないだろうか。

もちろん、むやみに反対しているわけではなく、浦さんは「原発に代わる再生可能エネルギーとして風力発電は推進すべきだが、適切な場所を選ぶ必要がある」と言ってるわけだし、国際環境NGO「バードライフ・インターナショナル」が「鳥の飛行ルートや繁殖地を明示した地図を作製し、事業者に適切な場所を助言していくことが必要だ」と言っているように、それぞれの立場から建設的な意見を表明していくことは、今後も重要となっていくことだろう。