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冬の田に水を張ってマガンのねぐらに変え、そこで得られた鳥のフンを有機肥料に利用する「冬期湛水（とう・き・たん・すい）」。江戸時代にも記録があるこの有機農法の可能性に最初に着目したのが、「日本雁（がん）を保護する会」や「蕪栗ぬまっこくらぶ」など地元の自然保護団体だった。
人気のある渡り鳥マガンは、私が野鳥好きになるきっかけになった鳥でもありますが、農家の方にとっては害鳥でもあります。しかし、ラムサールに理解を示し、共生を目指す努力をしてくださる方々も少なからずいます。マガンの越冬は現在伊豆沼一極集中の傾向にありますが、鳥インフルエンザのご時世、越冬地を各地に分散させなければ、一気に絶滅に向かう可能性がつきまといます。マガンに限った話ではありませんが。私は今でもマガンのあの異様なまでの警戒心が好きです。うまそうだし。
